「…はぁ?!二股?!」


それが朝聞いた私の親友、梓の第一声だった

「ぅん。梓、もーちょいトーンさげて…目立つ…。」

「ぁ、ごめん、いゃ、でもさ!」


その声に教室の皆がこっちをみる

「あ、梓〜、みんな見てるよ〜!////」

「ぁ、ごめん笑 ちょっと移動しよ」

園崎 梓(ソノザキ アズサ)、中学からの同級生。
梓は髪の毛が元から茶色く、顔も綺麗な顔立ちをしているので、ちょっとギャルっぽい。
スタイルも顔も性格も良い。友達も多い
欠点は、頭の悪さだけ。

そして、私の親友。


「んで、りゅうとセンパイ、さやかを浮気相手にしたんだ?」

「そんな感じ…。」
ふーん。と言いながら梓はタメ息をついた

「で、なんか言ってやった? どーせ何も言い返せてないんでしょ??」

「え、まあ、幸せになってほし…」

「は、はぁ?!笑 
 さやか、幸せになってください♡って  ゆったの?!」

「だって、私が遊ばれてたんだし、
 センパイにはホントに好きな人がいたんだ  し、好きにならなきゃ良かったんだよ  ね…

 舞って人と楽しそうにしてるセンパイの顔。
そんなん見たら、なんにもゆえないよ….」


「…。」
梓が黙りこむ

「ぁ、梓??」
顔を覗きこむ 

すると、いきなり梓がガッと肩を、掴んだ

「え、梓、どうし…」

「…..れよ。」

「え??」

「そんな奴のこと、忘れよ‥!!」

「ぇ、ちょ!梓?」

泣いていた。

泣きながら「辛かったよね」
「気付いてあげられなかった…」
と、自分のことのように泣いていた。
その後、わたしも釣られて大泣きしてしまった。

ずっと泣いた
学校なのに

時間が止まっているようだった