その人はほんと、誰よりもきらきらしてて。別世界のひとみたいで
 ほんと、私の大好きなひ…

            


        


        

「…え?」

「…だから、別れて」

体育館裏に呼び出された私はその第一声を聞き、固まった

「なんで…ですか?」

「好きなやつできたんだよ。それだけ。」

「…。」

「ま、とりあえず、別れてね?おれ、そろそろ…」

「りゅうとーーー!!!」
甲高い声のギャル風の女の人がずかずかこっちにくる

制服のリボンは長く、シャツは胸がみえるくらい開け、髪は明るい茶色で巻いてある
ピアスも開け、まさに不良。

けばい…。

「ぁ、舞。来たんだ」

舞ってゆうんだ…。

「りゅうと、まぢ遅いって!!久しぶりにデートできるからさぁ、たのしみだったのに〜時間なくなっちゃうよ??」

デート…もしかして、私って…二股されてたの?



「ぁ、ごめんー、わすれてたわ笑じゃ、いまから夜まで遊ぼーぜー。舞も大丈夫だろ?」

「大丈夫〜!学校いかないし〜笑笑」

「じゃあ、朝までおれんち、くる?笑」

「まじ?笑 いく!」


えーっと、早く帰りたい。

「あの!」 
と、つい叫んでしまった

「…え、りゅうと、だれこいつ…」

ぇ、いやいや!気ずかなかったの?!笑

「ぁー、ちょっと話してて、ま、この状況見てわかんね? とりあえず、そーゆことだからさ帰っていいよ」


「そ、そーだったんですね!!
 私ってほんと鈍感で、すみません!
 じゃあ、先輩お幸せに…。」

そう言い、ささっと振り返り校門に向かう
後ろから「ばぃばーい笑」 と笑う声がきこえる。

うるさい…、ほんと…最悪‥。

校門をぬけて五分ぐらい走った
勝手に涙がボロボロこぼれ落ちてくるのをふきながら

「ぁー、もう!ほんと、なんなんだろ!
 くっそー、先輩の彼女、ほんと…かわい 
 かった…幸せになってほしーな…」

家につき、玄関を開けるが、
家には誰もいない

「ほんと…幸せになって…ほし…いな」

ほんとはそんなこと思ってない
なのにいいこぶって最後にゆってしまった。

「うっ、…な、なんでよぉー…」


我慢できず、泣いてしまった
ずっと家で泣いた
いやとゆうほど泣いた

明日目が腫れそう…とか思いながら。




    私の初恋は、
    二股されて終わった。