「っよ、おはよ」

「あ、おっはよ〜司君‼︎」

……小林君だ。昨日はみっともないとこ見られちゃったな…

「お、おはよう…」


「…あ‼︎私先に行くね!用事思い出した!じゃあね葵、司君!」

そう言って手を振りながら理央は走って行った

…って!これじゃ2人きりじゃない…っ!

「あ、あの〜、昨日はその…」

……

「昨日はごめん!俺何も知らなくて…これからは気をつけて距離とるから!」

あ、気にしててくれたんだ…

「大丈夫。私こそみっともないとこ見せちゃって…

っっっ⁉︎

「な〜んてね、」

な⁉︎ええええ⁉︎
いきなり抱きついてきた⁉︎
ちょっと待って、発作が起きるって‼︎

ーーバッ!!

「ちょっと!何するの?やめてっ!」

「お〜っとこれは失礼。これからよろしくね?あ・お・い・ちゃん」

はぁぁぁ!?!?
ふざけないで!!何この人…私が男の人が無理だってわかってわざと…!!とんでもないドSじゃない!昨日までのいい人はどこに行ったの!?

「全く…最悪な朝だ…」

「なんか言った?」

「何も言ってません‼︎近寄らないでください!」


「はいはい。でもこれから2人で準備室まで行かなきゃね?」

あ、そうだった…荷物持ってこなきゃいけないんだ…

私は極力距離を置き、会話をしないように歩いてきた

その間ずっと小林君はこっちみてニヤニヤ笑ってたけど…

「はぁ…」
この人とんでもない性悪男だ!!!