状況が読めないあたしはハッと思い出したように入学式の会場である体育館にむかった。


もうほとんどの人が体育館に入っていた。



「あっ、優実だ!!」


あたしの新しいクラスの生徒が並んでいる列の中に優実を見つけ、かるく手をふった。