「お、いいね〜。もうちょっと目線下げて!今度は笑顔で!」


パシャッパシャ


シャッターをきる音とカメラマンの声が響きわたる。


今は撮影中。もちろんモデルはヒロ。


あたしの隣では大雅達が興味津々といった表情で撮影をみている。


「すげぇな…ヒロキ、さっきとなんか雰囲気変わった!」


「…確かにすごい」


「見てて飽きないな」


「さすがって感じでしょ?普段おちゃらけてるヒロでもスイッチが入ったら別人みたいになるんだから」


「うん、僕、仕事ができる人って憧れる」


皆それぞれの感想を言う。あたしも初めはヒロの切り替えのはやさに驚いたな。