「豊川はねぇー、確かにいい人だけど。あたしは無理だわー」 A子(めんどくさいからもうこれでいい)は豊川君について語り出す。 「なんていうの?外見が全てってわけじゃないけどさ。そもそも恋愛の対象に入んないってゆーかさぁ。」 頬杖をつきながら気怠げに続けるA子。 「いやぁー、いい人なんどけどねー?顔がねぇ…」 残念だわー、と言いながら私の方をみる 「豊川ってなんで顔だけダメなんだろうね。他はほんとに良いのに。」 うん、同感 なのに、どうしてこんなに胸の奥がキュッとなるんだろう。