だから、付き合っているわけでもない彼と、毎年クリスマスを一緒に過ごせることが、幸せだった。



幼なじみの特権だと思っていた。



だけど、その日は…。







「ごめーん、楽しみにしてるところ悪いんだけど…今日俺、4時から予定あんだよ…」



「えぇー…。夜、一緒にイルミネーション見に行きたかったのにー!」



「ごめんなー。来年な?」



「…うん、わかった」