ギュ…



な、な、なに⁉︎


いきなり、透馬が私の手首を掴んで、静かに言った…。




「…俺のこと、嫌いになったの…?」



ドキ…////



…嫌いになんか…なるわけないじゃん。



嫌いになんかなれない…。






そう、素直に言えたらいいのに…。




「…も、元から嫌いだからっ…!」



ほんと、私って…素直じゃない…。




「ふられた〜!まぁ、いいよ。また小さい頃みたいに七花と一緒にいられるなら、それでいい」



少しふざけながら、そんなことを言う。



なんなの、それ。




「…ふられたって…あのねぇ…」



「ははっ♬七花は七花だもんな!」



は…?



わけわかんないやつ…。




私には透馬の考えてることが、わからなかった。




わかりそうにもなかった。