「わあ、このチキンスープ………美味しい!!」
「知ってますか?チキンスープのこと?」
スープを口に入れた麻里子に相良が問いかけた
「えっ?チキンスープ?」
「チキンスープはアメリカでは
風邪をひいた時に食べる
日本で言うお粥みたいなものなんですよ」
「そうなんですか…………あれ、もしかして…………」
「一戸さん……風邪気味でしょう?」
相良が暖かい視線を送る
麻里子は思わず、目を背けた
「どうして、それを?」
「探偵ですからね、一応……」
「すごいです」
「ありがとう。
それでは、そろそろ、本題に入りましょうか?」
「ああ、はい、そうですね」
麻里子はスプーンをテーブルに置き、
グラスの水を一口、口に入れ、喉を潤して話し始めた