「裸の男女が抱き合って
話す内容ちゃうって」
「どうして、僕たちって甘い雰囲気にならないんだろう」
「やっぱし、友達のままがいいんちゃう?」
「それは、無理」
「なんでえな?」
「しこさんが僕以外の男に抱かれて欲
しくない」
「………うちは、キミのものちゃうよ」
「僕のものだよ」
「なっ」
「しこさんは僕のものだし、僕もしこさんのものだ」
「…………よう、そんなキザなセリフを………」
「そういうもんでしょ、結婚って」
「そうなん?」
「さあ?したことないからなあ…」
「頼り甲斐がないなヤツや」
「他の男に抱かれんなよ」
「……………」
「股の裏にいっぱい、僕の印つけてあるからね」
「………でも消えるやろ」
「消えたらまた付ければいい」
「…………でも、うちら友達やろ、一応」
「うん、エッチなこともする友達ね」
「……………セフレやん、それ」
「いいじゃん、セフレで」
「良かないって」
「いいじゃん、セックスに愛があるんだから」
練無が言い終わるやいなや
シーツの間に彼の手を入れ
紫子の肌を這うように移動し、胸の膨らみを包み込むように触る
紫子が身を捩ろうとすると
彼女の腰に絡みついている腕に力がかかり
動きを封じようとする
「ん………まって………って………
………もう、朝やん…………」
「覚えておいてね。僕がその気になったら、いつどこだって、しこさんを抱くんだから」

