「………やっぱり、消して」


「……だめだよ」



「……おねがい」



紫子の潤った瞳で練無をみつめる





「………わかったよ」






練無はベットサイドのボルドを調節し
部屋を薄暗くした
月の光が
カーテンの開いた窓から2人を照らす





「カーテン、締めなあかん」





「……だめ、開けておこう」





「……誰か見とるかも、知れへんよ」





「見せれば、いいじゃん」






「……そんなの…………」




「興奮する?」





「ばか」


練無はシャツのボタンを外し
脱ぎ投げた




その様子を静かに紫子が見ていた



「………しこさん、ベルト外して」





「はっ?自分でできるやろ?」




「今夜はしこさんに決定権ないよ」





「…………変態………」





紫子は上半身を起こして
膝立ちする彼の腰に手を回す


自然と彼の下半身の膨らみが
紫子の目の前に位置し
思わず目を背けた




紫子は練無のスーツを下ろす


紫子は布一枚で覆われた
彼の下半身の膨らみに、小さなキスをした




「………あっ、ちょっと、しこさん………パンツは自分で脱ぐから」




「うちばっかし、攻められてもつまらんやろ?」



紫子が舌で布の上からそれを
舐める


紫子の唾液で濡れた下着が
余計にそのモノの形を露わにする




「んっ………ダメだって、しこさん………」





「出してええよ」







「……えっ?」







「一回、出したらええ」






紫子は練無のパンツに手をかける


ゴムと肌の間に指を入れて、いっきに下ろして
彼女の目の前にでできた熱き肉棒を咥える



「………ばか、しこさん………」




練無は紫子の頭を抑えて
自分の下半身に、さらに近づける




紫子は舌で上下に舐めまわしたあと
自らの口に肉棒を入れては
歯を立てぬように優しく、根元から先へと力を加えてむしゃぶる




その様子を火照った瞳で見ていた練無は
長い息を静かに漏らす




「………しこさん……………やばい、
出るよ………」




「出してええよ」





「だめだって、そんなの………ティシュ…………」




「我慢しなくてええ」




「あっ、やばい……………」




練無の肉棒の先端から、白い液が勢いよく
紫子の口に流れた

紫子は口に白液を溜め込み、彼の射精が終わると
ごくりと飲み干した




「うそ、飲んじゃたの?」






「飲んだよ」







「…………美味しかった?」







「……苦いに決まっとるやろ」





疲れた紫子を練無は優しく
背中に腕をまわし、包み込む








「………しこさん………凄く嬉しいけど………」






「けど?」







「僕、わかっちゃった………」






「ん?」







抱き抱えた紫子を
再び、ベットの上に戻して
股がるように練無が覆い被さる






彼が低い声で、一言。













「他の男と寝たね?」










熱き躰が一気に凍えた。