だから、気持ちは嬉しいんだけど、朝は2人にしてくれないかな。ゆっくりしたいんだ。下駄箱まで来なくていいよ」

「王子の彼女…?」「朝はもう来ちゃいけないの……?」

王子のファンは皆残念そうに王子を見つめている。
わ、私も、頭の中混乱してるんだけどねっ!!?

そんな事を考えていると、王子は口を開いた。


「皆には感謝してる。だから、僕達を温かく見守っていてくれないかな」

「でも………」

「ね、おねがい?…」

「は、はい…♥」

王子はファンの子達を丸くおさめた。中には失神している子もいて…
どんだけ破壊力あるの!!?

「じゃ、早川さん、行こうか」
「へっ!!?」

王子は私の手を掴んで、人気の無い場所まで私を連れていった。