「あら、ミソラ。目が覚めたのね。よかったわ」



お母さんは笑顔で招き入れてくれた。
中に入って、しばらく切り出せず立ちすくんでいた。



「どうしたの?」




お母さんが優しく笑う。
男たちと戦った時の、迫力や怖さはない。




「あの、ね・・・」

「うん?」

「カイ・・・」



どうにも切り出せない。
なんて言えばいいんだろう。

考えなしで来てしまったことを後悔した。


だって、聞きづらい。



「カイが・・・、カイがお母さんの事を殺そうとしたって・・・」



意を決してそう言うと、お母さんは目を大きくさせ驚いていた。