カイは、追ってくることはなかった。 私は、なにを聞いてしまったんだろう。 カイが、お母さんを殺そうとした? カイが、あの男と同じ? わからない。 意味が、解らない。 そんな事、あるわけないよね。 ウソ、だよね。 悩んだ結果、私はお母さんのもとに行くことにした。 カイには、聞けない。 カイも、話したくない過去なのかもしれない。 お母さんにとってもかもしれないけど。 それでも、知ろうと思った。