カイの事が好きなのに、カイの事なにも知らない。
私は今まで、カイのなにを見てきたんだろう。



好きで、好きで、ただその気持ちだけ突っ走って。


でも、本当のカイをまったく見れてなかった・・・。




カイの事が知りたい。
もう、手遅れなのかな。




それでも。





知りたい。
私だけ何も知らないなんて。



もういや。



私はカイを追いかけて飛び出した。





廊下にはもうカイの姿はなくて、カイを探して走った。
どこにいるんだろう。
カイが行きそうなところ・・・。
そんなところもわからない。