「おい、さっさと歩け」

「ちくしょー」



カイが男を引き起こし、無理やり歩かせる。
男は悔しそうに叫びながら歩いている。




「城に戻ったら全部綺麗に吐いてもらうわよ!」




お母さんとカイ、並んでいるところ見たくないかも・・・。
私は俯いて歩く。





ドウン!!




「がはっ!」




突然聞こえた銃声。
ハッと顔をあげると、カイとお母さんが連れていた男の背が赤く染まり倒れている。

撃たれた!?



「くそ!」

「誰!?」