「ソラ!」




私は、城下に来ていた。
ソラとして。
今日は、お父さんと腫瘍の騎士たちは公務のため他国へ行っている。
だから、私の勉強もお休み。


私に声をかけてくるのは、ノエル。
ノエルの隣には、ケイの姿もある。



「あ!二人とも!」



私は手を振る。
2人に駆け寄る。



「二人、仲良くなったんだな!」

「ああ。こいつ、結構面白い奴なんだぜ。頭いいしな」

「へぇー。じゃあ、ノエルも少しは勉強してバカ卒業しないとな」

「馬鹿ってなんだよ!」



ケラケラ笑い合う。
こういう時間は、幸せだ。

なにも考えず、バカな話をして。
笑い合って。




同い年くらいの友だち。
ミソラにはできないから。