「だから、頑張って、頑張って・・・、カイがいつ戻ってきてもいいようにって・・・」

「ろくに食べもせず、眠りもせずか?」

「だって・・・・。欲しくなかった・・・」

「自分の体調を管理するのも、立派なプリンセスの務めだろう?」




心配そうなカイの瞳。
私の事を、本当に心配してくれているのがわかる。

カイに頭を撫でられるとホッとするんだ。




「ごめんなさい・・・」

「もう、こんな無茶はやめてくれ」

「うん」




カイの悲しい顔は見たくないよ。
カイには笑っててほしいもの。




「カイ・・・。部屋、出れたの?」

「特別に、謹慎を早く解いてもらえたんだ」

「え・・・じゃあ・・・」

「今日からまた、ミソラさま付きの騎士に戻る」




嬉しくて息が詰まる。
カイが、戻ってきてくれた。
嬉しい。