ゆっくりと瞳を開けると見慣れた天井。
私の部屋だ。



「ミソラさま・・・」



ずっと聞きたかった声。
私の大好きな声。



「カイ・・・っ」



カイが悲しげに眉を下げ、私を見下ろす。
私は身体を起こそうとするけど、酷い眩暈に身体をベッドに倒した。




「無理をするな。倒れたんだ」

「倒れた・・・」



ああ、そういえば。
お父さんに声をかけられたのは覚えてる。
でも、返事が出来なくて。

意識が遠ざかっていった。



「無理をしていたんだって?」

「・・・だって、私のせいで」

「それは違うと言っただろ?俺のせいだ。全部、俺が悪い」

「どうして!?カイまでそんなことを言うの?」



悲しくて。
カイの姿が見れて嬉しいのに、涙が溢れる。