「ミソラ。お前、ちゃんと眠っているのか?」




食事の時に会ったお父さんが、心配そうに顔を覗き込んだ。




「大丈夫。私、まだ頑張れるから。頑張るから・・・」



うわごとのようにそう言って、ご飯を口に押し込んだ。
でも、それがうまく飲み込めず大きくむせ込んだ。




「ごほっ、げほっ」

「ミソラ!」



お父さんとお母さんが、慌てた様子で駆け寄る。
食器がガチャガチャと音を立てる。



私は自分の身体が支えきれず、その場に倒れた。




「ミソラ!!」




お父さんの声が。
お母さんの声が。




遠い・・・。