「・・・俺は、ユキへの想いはきっと消せない」
「うん」
「あの時の、罪悪感があるから。きっと、囚われ続ける」
「うん」
お母さんとカイは、きっと切っても切れない。
当事者同士。
忘れてなんて言えないし、言いたくもない。
「そんなカイも、まとめて私が好きでいる」
「ガキのくせに」
「ガキでも、人を愛することくらいできるんだよ」
人を、護ることだってできるはず。
大好きな人を護りたいって気持ちは、きっと。
年齢も性別も関係ないよ。
「大好き、カイ」
「・・・っ、ミソラさま」
カイの身体を抱きしめる。
カイが私の背中に手を回す。