私の大好きな手。
汚れているなんて、護れない手だなんて、言わないで。




「カイ、好きだよ」



カイの手を頬に寄せる。
その手に頬を摺り寄せて甘える。





「どんなカイでも、どんな過去があっても、私はカイが好き。私が、カイを護る。カイが苦しくて、辛くてどうしようもなくなっても、私が側にいる」

「ミソラさま・・・」

「カイが、過去に縛られて動けなくなったら、私がカイの足になって未来に連れて行く」





未来はきっと、明るいから。
きっと、そこは光で溢れているから。

もう、苦しまなくていいよって。



私が言ってあげるんだ。