「ケイは、人を殺している。かつてのカイのようにはいかない。1年。1年牢に入ってもらう。その後、騎士として迎え入れよう」




お父さんは、私の言葉にそう答えた。
それでも、死罪にならなかっただけでも。



会いに行こう。
ケイが、立ち直れるように。



友だちとして。




「お前は、強くなったな」

「お父さん・・・」

「あいつを救ったのは、お前だ。きっと、あいつは立ち直れる。お前がいるのだからな」

「・・・お父さんっ」



お父さんに抱きつく。
お父さんは優しく抱きとめてくれた。


でも、きっと。
これからだ。

ケイが完全に立ち直るにはまだ時間がかかる。


カイが、まだ苦しんでいるように。