「ケイは!手を汚しちゃいけないの!」




ケイは、私の事友だちだって思ってくれてなかったかもしれないけど。
私は、友だちだって思ってた。





「うるさい!俺は、この時のために生きてきたんだ!」

「恨みからは、何も生まれない!ケイは、生きてる!これからだって、生きていかなきゃいけないんだ!」




私は飛び出し、ケイを抱きしめた。
ケイは身じろぎ離そうとする。

でも、離してなんかやらない。
気持ちを変えてくれるまで。



その剣を放してくれるまで。





「ケイ!私は、それでも!ケイの事友だちだって思ってるよ!」

「放せっ・・・」

「放さない!放したりなんかしない!」




ケイの辛さを分けてほしい。
私は、この国のプリンセスだから。

国民の想いを受け取る義務がある。