「いかせるか!!」



ケイがカイを振り飛ばす。
赤が散る。



一気に私を追い詰めドレスを掴むと地面に叩きつけた。




「あっ!」




地面に叩きつけられる。
手が擦れ、血が滲む。


肩を掴まれ無理やり表に返される。

見上げたケイの瞳はひどく淀み痛いくらいに睨みつけてくる。


憎しみ。
嫌悪。


いろんな感情を押し込めた瞳。




恐怖を。
身体が震えるほどの恐怖。





胸が。
捕まれるように。