「俺は、お前ら王族を許さない!」




ケイが隠し持っていた剣を抜き向かってくる。
カイも剣を抜き、それを受ける。




「邪魔をするな!」

「くっ」

「カイ!」




ケイは怒りに任せ剣を振るう。
それを防ぎながら、カイは私を背に護りながら戦う。




「ミソラさま!俺が抑えている間に逃げろ!」

「で、できない!カイを置いてなんていけない!」

「そんな事言ってる場合か!走れ!」





唇を噛みしめ、カイに背を向け走る。
ヒールの靴を脱ぎ捨てはだしで駆け出した。