「知っていたよ。最初から。だからこそ、近づいたんだから」

「――――え」




今、なんて――――?





「イチ、城に戻って応援を呼んで来い」

「はっ!」




カイが、イチに命令を下し、イチは走り出した。
ケイの狙いは、私。

私は無闇に動けない。





「私は、ケイの事友だちだって思ってた」

「俺は、一度もお前をそう思ったことはない」

「っ、どうして!」




どうして、そんな。
ケイ・・・。