なんだか、プリンセスとして話しているのがますます騙してしまっている様で胸が痛い。



「なんだか、プリンセス初めてお話しますけど、話しやすい方でびっくりしましたよ」




明るくて元気でやんちゃっぽさがないノエルなんて、ノエルじゃない。




「・・・ノエル」

「はい」

「ごめん・・・、私・・・」




耐え切れず、打ち明けようとする。
黙っていられないよ。




「・・・知ってるよ」

「え?」

「いいのか?黙ってたいんじゃないの?」




私はハッとしてノエルを見た。
ノエルはいつもの笑顔で私を見上げる。