私は、お父さんにお願いして、カイとイチを連れいつもの塀の上に来ていた。
ドレスでここに座るのは初めて。




「少ししたら戻るからなー」

「わかってるー」



塀の下から私を見上げながらカイが言う。
カイは、いたって普通だ。

変わった様子なんてない。
無理、しているんだろうか。



空を見上げる。
最初からわかってたけど。



プリンセスとして接してほしくなくて、自分で決めてしたことだけど。
こんなに罪悪感が生まれるなんて。



ミソラとして、関わりたい。
そんな風に思ってしまうなんて。




「予定外だなぁ」




こんなにも、大切な友達になるなんて。