6月15日
葉月と竹野真綾が別れたらしい。
とりあえず原因は私。
二人を引き裂いたのは私という名のエゴイズム。
時は少しさかのぼる。
体育祭があけて次の日、竹野真綾に呼び出された。
呼び出されたというとなんだか、竹野真綾が悪者みたいになるけれど、全然そんなじゃない。
彼女はとてもまっすぐだった。
まっすぐに私の核心にふみこんできた。
「若松さんは葉月くんを好きなんですか?」
蝉が大声をあげて、つがいを探していても彼女の声は、はっきりと私にとどく。
「そうでは、ないよ」
曖昧に否定した私に、竹野真綾がキッと眦をつり上げた。
「じゃあっ、なんで葉月くんにキスしてたんですか!?
私、見たんですよっ。
寝てる葉月くんに、若松さんが、キスしてたのっ、見たんです。
葉月くんは私の恋人なのに!!
葉月くんは、私の恋人なのに…っ。
私、すごく嫌だと思って、葉月くんの安心しきって寝てるのもあなたの手が葉月くんに触るのも、でも、割って入れなかったっ
体育祭で葉月くんが、私との約束よりあなたの体調が気になったのも、みんないやだったんです!!」
「ごめんなさい…」
「謝らないでよ!!そんなのが、聞きたいんじゃないっ!」
若松さんは目を真っ赤にして泣いた。
葉月のことが大好きでたまらなくて、そんなに泣いていた。
「好きじゃないって言うならっ、何も伝えないなら、しゃしゃり出て来ないでよ…」
葉月と竹野真綾が別れたらしい。
とりあえず原因は私。
二人を引き裂いたのは私という名のエゴイズム。
時は少しさかのぼる。
体育祭があけて次の日、竹野真綾に呼び出された。
呼び出されたというとなんだか、竹野真綾が悪者みたいになるけれど、全然そんなじゃない。
彼女はとてもまっすぐだった。
まっすぐに私の核心にふみこんできた。
「若松さんは葉月くんを好きなんですか?」
蝉が大声をあげて、つがいを探していても彼女の声は、はっきりと私にとどく。
「そうでは、ないよ」
曖昧に否定した私に、竹野真綾がキッと眦をつり上げた。
「じゃあっ、なんで葉月くんにキスしてたんですか!?
私、見たんですよっ。
寝てる葉月くんに、若松さんが、キスしてたのっ、見たんです。
葉月くんは私の恋人なのに!!
葉月くんは、私の恋人なのに…っ。
私、すごく嫌だと思って、葉月くんの安心しきって寝てるのもあなたの手が葉月くんに触るのも、でも、割って入れなかったっ
体育祭で葉月くんが、私との約束よりあなたの体調が気になったのも、みんないやだったんです!!」
「ごめんなさい…」
「謝らないでよ!!そんなのが、聞きたいんじゃないっ!」
若松さんは目を真っ赤にして泣いた。
葉月のことが大好きでたまらなくて、そんなに泣いていた。
「好きじゃないって言うならっ、何も伝えないなら、しゃしゃり出て来ないでよ…」

