8月とメープルシロップの相性

プログラムは着々と進む。

委員会や部活をやっている人たちは、競技に加えて用具係や審判係など係の仕事があるからさらに大変だ。

雪仁も保健委員でいないため、松本と二人で応援席の日陰に座る。

「次、移動?」

「いや玉入れのときに移動」

「じゃあ少し休めるなー」

「竹野さんの応援はしなくていいのか」

「真綾大縄飛びなの?」

「なんで俺が知ってて彼氏のお前がうろ覚えなんだよ」

「なんでかなー。」

たちあがって前の方の席に行くと、ちょうど大縄飛びが始まるところだった。

「でも団体競技は応援しづらいんだよなー」

申し訳程度にがんばれー、と応援の声に混ざっておく。

疲れもあるから声をだすより、休んでいたいのだけれど。

あ、真綾引っ掛かった。