5月9日

今日も放課後、応援団の練習があった。

どうもスカートのしたに体操着という格好がなれない。

どうせ汗をかくのだから、絶対着替えた方がいいと思う。

「あ、若ちゃんお疲れ」

女子更衣室の遠さに諦めて教室で脱ごうとしていたら、すんでのタイミングで八桐が入ってきた。

びっくりするからやめてほしい。

しかし八桐も私の、服の裾をつかむ動作から着替えだと認識してくれたらしい。

「誰もいないからって、さすがに大胆だとおもうんだけど。」

「自宅だと全裸だから気にしない。」

「発言が男前すぎるよw人が来ないか外で見張っててあげるね」

「覗くのは止めないけど相応の代償がともなうぜ!」

「いい笑顔でいわない」

八桐は教室のドアに背を預けた。

紳士対応で覗く気はないようだ。

待たせるのも悪いかと素早く脱いで、制服に着替える。

「どうもありがとう」

「ううん、応援団終わったなら、駅まででしょ?一緒に帰ろう」

「今日部活は」

「月曜日は定休なんだよ」

「まあ、君に予定がないなら帰ろうか」