竹野と向かったのは、先日ボウリングできた駅前にある、ショッピングモールだ。
小洒落た店が多く、男子高校生が集まって来るような場所ではない。
服屋、雑貨屋、スイーツショップと女の子が好きそうな色がずらりと並んでいて気圧されそうだ。
「西野くんの用事はなーに?」
「俺は後ででいいよ。なんか見たいものとかある?」
「うーん…」
「ま、とりあえずフラフラするか」
「うん」
二人で並んで歩き、惹かれた店を冷やかす。
竹野はアクセサリーショップが気になるようで、よく立ち止まってはこちらを窺う。
いじらしいその態度に頷いてやると、ぱぁっと笑顔になり中に入っていった。
表に取り残されるのも、なんなので後に続いた。
「なんか欲しいのあるの?」
「んー、ヘアピンが欲しいの。莉緒ちゃん、えっと友達なんだけどね、高校生になったんだからピンクのハートはやめなさいって怒られちゃった」
「ふーん、確かに似合いそうだけど子供っぽいかもね」
「あー、やっぱりかー。だから、新しいの買おって思って」
小洒落た店が多く、男子高校生が集まって来るような場所ではない。
服屋、雑貨屋、スイーツショップと女の子が好きそうな色がずらりと並んでいて気圧されそうだ。
「西野くんの用事はなーに?」
「俺は後ででいいよ。なんか見たいものとかある?」
「うーん…」
「ま、とりあえずフラフラするか」
「うん」
二人で並んで歩き、惹かれた店を冷やかす。
竹野はアクセサリーショップが気になるようで、よく立ち止まってはこちらを窺う。
いじらしいその態度に頷いてやると、ぱぁっと笑顔になり中に入っていった。
表に取り残されるのも、なんなので後に続いた。
「なんか欲しいのあるの?」
「んー、ヘアピンが欲しいの。莉緒ちゃん、えっと友達なんだけどね、高校生になったんだからピンクのハートはやめなさいって怒られちゃった」
「ふーん、確かに似合いそうだけど子供っぽいかもね」
「あー、やっぱりかー。だから、新しいの買おって思って」

