8月とメープルシロップの相性

「よっす」

「やっほー」

ひらりと手をあげる。

気楽に応えた葉月は、いつも通り勝手に席を動かして、机をくっつけた。

「なにやるの?」

「神経衰弱やりたい」

「よし来た」

葉月は適当にシャッフルしてから、机の上にトランプを散らしていく。

私はその手をじっと観察しながら、かぶったカードをよけてやる。

すぐに舞台は整い、葉月から最初の一枚を捲った、が。

はた、とその手が止まった。

「なんだっけ、なんか忘れてる気がする」

「いや、とりあえずもう一枚めくってから考えてくれよ」

「えー、いや、なんな今日一番重要なはず」

「勝負を前に侍がなにを「あ、ちょっと教室戻るな」

「…ツッコミないとボケの滑り具合がひどいわ」