8月とメープルシロップの相性

4月14日




授業中だというのに、スマホが通知に震えた。

胸ポケットからバイブレーションの音がする。

先生から見えないように、机の下で開くと葉月だった。

<葉月 本日はトランプを
    スタンバイしてる>

<楓 今、授業中やぞ
(;´д`)>
<楓 二つ返事で
   参加するけどな>

<葉月 (*^¬^*)>

二人とも非優等生だった。


今日から放課後は部活動ができるため、人のはけが早い。

「部活やるの?」

もう帰りの用意をおえた八桐が、横に立った。

「いや、帰宅部のエース目指してるから」

「下校中一つも信号で止まらず、競歩で駅の改札を通り抜ける!みたいな人がエースじゃね?」

「平部員目指してるからw」

「切り替えの早さ」

「八桐はバスケ部の見学?」

「おう。でも入るかは悩むな。結構授業のペース早いから」

「たしかに。まあ、頑張れ」

「ん、じゃあな」

八桐は武石と、教室を出ていく。

武石はバスケが似合う雰囲気だが、やはり八桐にはサッカーって感じがする。

どうでもいいけど。

そうこうする間に、教室は静かになって、待ち人がおいでだった。