8月とメープルシロップの相性

「なんかその真綾ちゃんの姉みたいだな、お前」

八桐は笑う。

爽やか好青年かよってくらい、歯磨き粉のCMみたいに。

それに莉緒は言い換えそうとした口をつぐんだ。

「あ、馬鹿にしてないからな!ただ、すげえ仲良いんだろなって思っただけ」

「…真綾はずっと友達だし、少しひくくらい夢見がちなおバカだから。ほっとけないの」
ぽそりと、うつむいてこぼす。

その頬がひとはけ赤く見えたのは、きっと気のせいじゃない。

そんな風に親身に、真摯になる友達っていうのは貴重で、その真綾さんにとってもすごく心強いだろう。

私が莉緒に与えた情報は、葉月にダイレクトな影響として届くはずだ。

どうしたら、葉月。

どうしたら君は、私の思い通りに困ってくれるかな。