8月とメープルシロップの相性

どうしたらいいかな、と少し思案する。

葉月のデートがどういう意図のものか解らないのに(相手が当事者でないとはいえ)口をはさんでいいのかっていう。

どこまで話して、どういう風に莉緒が動けば、葉月にとって都合がいいのか。

考えたってしょうがない。

なぜなら私も何も聞かされていないから。

なら、何の思惑も混ざらない、純水仕立ての葉月を赤裸々に話すの?

少し黙りこんでしまうと、上目遣いに私を覗きこむ莉緒の茶色い瞳と視線がぶつかる。

はっきりとした黒目は、強い思いを宿らせて私を見ている。

「……あ、えと」

なにか言わなくてはと口を開くがそれらしい言葉は出てこない。

詰まる私に、後ろにいた八桐が助け船を出した。