「ねえねえ」
ぼーっとしていた私に誰が話しかけた。
はっとして少しわたわたすると、隣から小さく笑い声が聞こえた。
「あー、急に話しかけてごめんな。俺、八桐夏輝。はじめまして」
「あ、あー、うん、はじめまして八桐くん。若松楓です」
サッカー部系の爽やかなイケメン。
モテそうな顔をしていて、歯みがき粉のCMみたいに前歯がキラリと光る。
ついつい中学のときと同じように、恋愛思考で評価する。
クラスの女子の間で、浮かないように、目立ち過ぎない程度に好かれる。
そのために私が目指したのが、情報通。
高校生活でも変わらずそのスタンスでいくつもりだった。
だから。
(こういうやつと親しくしておいて損はないよな)
ぼーっとしていた私に誰が話しかけた。
はっとして少しわたわたすると、隣から小さく笑い声が聞こえた。
「あー、急に話しかけてごめんな。俺、八桐夏輝。はじめまして」
「あ、あー、うん、はじめまして八桐くん。若松楓です」
サッカー部系の爽やかなイケメン。
モテそうな顔をしていて、歯みがき粉のCMみたいに前歯がキラリと光る。
ついつい中学のときと同じように、恋愛思考で評価する。
クラスの女子の間で、浮かないように、目立ち過ぎない程度に好かれる。
そのために私が目指したのが、情報通。
高校生活でも変わらずそのスタンスでいくつもりだった。
だから。
(こういうやつと親しくしておいて損はないよな)

