書いてもらったメッセージはきちんとみたけれど。

つい、手をとめてそれをひらく。

順番にめくっていけば、中1のときからずっと延びていく髪がわかる。

自分の単純さが恥ずかしい。

何の気なしに言っただけの、お世辞かもしれないのに。

そのとき。

見つけてしまう。

それから思う。

やってしまった。

開くなら昨日だったんだ、と。

そうしたら、エイプリルフールって知らんぷりできたのに。

何も今日、見つけてしまうなんて。

アルバムの最初の方のページ。

クラスの個人写真のしたにかかれた文。

<いつでもそばで皮肉りあってたいのに>