熟考したのち、その四隅の周りに踏み込む。

ひっくり返す駒は少なくてまた私が指す。

さっきは凌いだけれど、次にさせば四隅を取られてしまう葉月は、おもわず舌打ちした。

そうしてから、悔しげに次の一手を指した。



「はい、というわけで私の勝ちでした」

駒を並べて長さを比べ、そう告げる。