「明日は残れよ、それでもう一回だ。リベンジする、から」

「すばらしい反骨精神だな」

「負けっぱなしは性にあわないんだよ」

「そんなどこぞのチンピラみたいなこというなよ」

そう言って楓はふらふらと、出口に向かう。

後ろに着いていって、出口で左右に別れた。

楓の姿が見えなくなってから明日のゲームが約束されてなかったと気付く。

(あいつは気まぐれだから、返事してないと不安…)