8月とメープルシロップの相性

3月14日。



「おい、インフルエンザ。」

「なんだい、葉月」

「治ったのか」

「治らなきゃ学校なんかこれないよ。せめて明日まで治らなきゃよかったのに」

「明日卒業式だぞ…」

「卒業式って、ずっときれいな姿勢で座ることを強要されて、名前よばれたらハゲにお辞儀して、厚紙もらって、歌を唄うっていう謎の会?」

「その穿った見方やめろよな。明日で会うのが最後の人とかいるんだから」

「別にどうしても離れがたい人とはお別れしないもの。どうせ毎日会うよ」

「熱い友情ですね。花夜ちゃんと同じ学校なのか?」

「違う。まだあきらめてなかったのか」

「隠されると暴きたくなる」

「変態の心理」

「違う!」

「最早世界の真理」

「チラリズムが!?」

葉月はノリよく突っ込んだあと、卒業アルバムを渡してくる。

「書けと?」

「まあ、記念に」

「じゃあ、私のもよろしく」