グラウンドの方からカキーンとボール をバットで打った音がした。 空高く白いボールが打ち上げられる。 わたしの高校生活が再び始まる合図の ようだった。 白いボールが弧を描いて地に落ちていく。 それはマウンドに立つピッチャーのグ ローブにすっぽりと収まった。 律はなにも知らないんだろうな。 クスッと笑って、 心が温かくなるのがわかった。