「…ううん。本当は嬉しかったの。いつ学校に行けるかもわかんないし、それに行けないかもしれないのに…」
約束してくれてね、嬉しかったよ。
そう言ってチイは少しはにかむと、窓へと視線を移した。
「それに…。お父さんもお母さんもあたしと結んだ約束破って天国に逝っちゃったけど、律君は約束守ってくれる人だから!」
振り返って
イタズラっぽく笑って見せたチイ。
そうだよね!っと言わんばかりの笑顔は、暗い話をしてしまった事に対する彼女なりの配慮だろうか。
何故だかもどかしくなった俺はチイがいるベットの端に腰掛けた。
チイのさらさらの髪の毛を手でとくと
「…なぁに、律君」
クスクスと笑う声と少しだけ照れくさそうな声がした。
「俺がチイにしてやれること、何があると思う?」
どうしてこんな事を言ったのかはわからない。
