恋桜〜届けこの想い〜




「ん。じゃあ俺も律でいい」





コクンと大きく頷くと、チイの背中まで伸びた黒髪が少し乱れていることに気づいた。




そっと手を伸ばして手櫛で整えてやると。





「………っ!」






さっきよりも

真っ赤に頬を染めたチイは。





律君、また会おうね!と言い、



真っ赤な顔を直さないまま走って行ってしまった。