恋桜〜届けこの想い〜




「…実は私も」




おまえもかよ!


思わずそう突っ込みたくなった。




「何年幼なじみ何年やってるとおもってんの。そのくらいわかるよ」



結衣子は俺の背中を思いっきり叩いた。




「…っ!?痛ってぇええ!」




「相変わらずの馬鹿力だな」



庄吾がハハっと笑った。




「庄吾ぉー!
あんたにもくらわせてやる!」




「っ!?痛ってぇえ!」




俺たち三人はいつもそうだ。



こーやってバカやって、



喧嘩したり心配かけたりしながら過ごしてきた。


きっとこれから先も。



俺たちはこーやって



過ごしていくのだと思う。