俺が投げれなくなった事。 「だいたいお前はなぁ!「カジ先輩!」 まだグチグチと言いながらも嬉しそうな顔をする先輩の言葉に被せる。 「俺…投げれなくなったんです」 カジ先輩は俺の予想通りの表情をしていた。 ー「律君、 君が復帰する事は不可能だ」ー そんなの知ってる。 ー「野球は、諦めなさい」ー やだね。 俺には 野球しかない事を知ってしまった。