俺は意味もなく、クスリと笑った。


この子といたら安心する。



今日初めて会った子にこんな事を思うのは変だろうけど。



あたし昼はいつもこの広場にいるから、
早口でそう言い残すと、
俺にニコっと笑って走っていった。



彼女の笑顔は桜のように儚くて

お日さまのように温かいものだった。



向かった先は患者が入院している病棟。



あの子も入院してるんだ。



俺は彼女の姿が見えなくなるまで
その小さな背中を見つめた。




明日、野球部に顔を出そう。