彼女の震えが治った頃。 俺たちのベンチの前に通りかかったおばあちゃんに、 「あらまぁ。仲良しねぇ」 と冷やかされ俺はパッと腕を離した。 「……悪い」 バツが悪そうな俺。 頬を真っ赤に染めた彼女は ううん、首を横に振った。