俺の名前は雪乃 京(ユキノ ケイ)
中学1年生の普通に部活して普通に勉強して
普通に友達と遊ぶ
普通の中学生
正直恋とかよくわかんねぇ
それでも、恋に憧れてる俺がいるのも本当だ
だからといって好きな人が出来るかっていうと出来ないと思う。今まで生きてきた中で恋をしたことがないのだ。
そう言えば隣のクラスの松井と秋原が付き合ったんだってな
何が楽しいのか全くわかんねぇ、
でも、あの二人を見て楽しそうにしてるあいつらが羨ましいと思った
でも、それをなかったことにして
俺は部室に行くことにした

「なぁ!雪乃!今日合コン行くんだけど一緒にどうだ?」
この人は中3の朋田 優希(トモダ ユウキ)先輩だ
「またですか、いいですよ」
「よっしゃッ!!お前が来ると女子が喜ぶんだよな」
「そうなんですか、」
「んだよ、このイケメンやろう!」
別に俺の顔は悪くは無い
でも、良すぎる訳でもない
「今日はどんな人が来るんですか?」
「ん?あー、桃中だってさ」
「桃中ですか」
桃中ってのは俺の学校の近くにある私立の女子中学校だ
めっちゃお嬢様学校らしい
「んじゃ放課後な!」
「はい、」
というか、中学生で合コンって…
はやすぎねぇか?
まぁ、いい暇つぶしになるなら何でもいいけど
そう思いながら授業中にも関わらず俺は寝ることにした
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった
「雪乃ー起きろー」
「……」
「雪乃ーーー!」
「うるせぇ、黙れよ杉浦(スギウラ)」
コイツは同じクラスの杉浦 鏡夜(スギウラ キョウヤ)
元気でイヤイヤ言いながらもやってくれるお節介な奴だ
顔はまぁまぁイケメンなのかな?多分
この前も告られてたし
「うるせぇって酷いなぁ
どうせ寝ててノートとってないんだろ?」
「あ、サンキュ」